ネットで悪口を言いたくなる?
このコラムを読まれている皆さんの中にも、ブログやTwitter(ツイッター)をやっている人は多いことでしょう。
インターネットの登場により、知らない相手とのコミュニケーション
ただ、便利になった反面、中傷の書き込みによるWeb(ウェブ)炎上などのトラブルが後を絶ちま
- ウェブ炎上とは?
- ブログやツイッターなどに匿名による中傷の書き込みが殺到する現
象のこと。炎上によりサイトが閉鎖に追い込まれたり近年は悪ふざ けで撮った写真をネットに投稿したことがきっかけで炎上が発生す るケースが頻発している。投稿者が損害賠償を請求される事件に発 展するなど物議を醸している。
最も大きな理由はインターネットは匿名の世界だということ。現実
また、インターネット上には人を攻撃するような言葉が溢れており、そ
ネット上の攻撃性を模倣するユーザー
カナダの心理学者バンデュラは、大人が人形に乱暴する様子を子供
ネット上の攻撃的な文章を見ているう
ニュースサイトのコメント欄は必要?
この問題が顕著に表れているのがニュースのコメント欄だと思います。「Yahoo!ニュース」を運営するヤフーがコメント規制の強化に乗り出しています。
そもそも、ニュースのコメント欄は必要なのでしょうか?
この議論はテレビでも取り上げられていますのでご紹介しましょう。
ニュースサイトのコメント欄「不要」6割 急増する攻撃的コメント ヤフーが注意喚起
国内最大級のニュースサイトが打ち出したお願い。10月2日、「ヤフーニュース」を運営するヤフーが乗り出したのはコメント規制の強化。
めざまし8はニュースサイトのコメント欄は必要なのか、アンケートで尋ねました。
「悪口も意見として尊重すべき」肯定的な意見も
これまでも、AIやスーパーコンピューターを使った独自のシステムで悪質なコメントへの対策を行ってきたヤフーニュース。
しかし、10月1日コメント投稿数が急増し、不適切な内容も「散見された」ということで、パトロールを強化していると言います。
さらに、対応策としてコメントを投稿する際、画面の目立つ場所に注意書きを載せるなどの取り組みを新たに始めました。
様々な意見が飛び交うネットニュースのコメント欄に、街の人たちはどのように接しているのでしょうか?
20代男性:
行きすぎた意見とかそういうのを見ちゃうと、意見の偏りとか出ちゃうと思うので、行きすぎた意見とかは良くないと思います
過激な投稿について否定的な人がいる一方で…
20代男性:
違う見方ができたりとか、感性的なものは人と違うと思うんで、そういうところは悪口も一つの感性として勉強になるということはあると思います
悪口も意見として尊重すべきだという人もいました。
コメント欄を廃止するニュースサイトも出てくる中、どこまでコメント欄は必要なのでしょうか?
独自アンケート コメント欄はそもそも“必要”?
めざまし8では、全国の20代以上の男女624人にアンケートを実施。
Q:ニュースコメント欄を見る?
見 る:310人(約49.7%)
見ない:314人(約50.3%)
Q:攻撃的な書き込みを見たことは?
見たことある:249人(約39.9%)
見たことない:375人(約60.1%)
さらに、攻撃的なコメントに対しては、様々な意見が出ています。
「不快に感じる」という意見がある一方、「いろんな意見が聞ける」「言葉はひどいが理解できるものもある」など、肯定的な意見もみられました。
不適切なコメントに対し、ヤフーでは対策を講じています。
AIによって投稿されたコメントをスコア化し、卑劣な言葉や暴力的な言葉を削除。さらに、AIによる判断が不可能な部分もパトロール部隊により確認します。その作業により、1日約32万件の投稿のうち、約2万件が削除されているといいます。
さらに、めざまし8は「ニュースサイトのコメント欄は必要?必要ない?」というテーマで、視聴者へのアンケートを行いました。
投票数1万717票で、「必要」と答えた人が39%、「必要ない」と答えた人が61%となり、「必要ない」という意見が過半数を超える結果に。
ネット上での誹謗中傷が社会問題となる中、ヤフーが乗り出したコメント規制の強化。
改めてネットへ投げ出す言葉が「誰かを傷つけていないか」「建設的か」「穏やかか」など、今回の目立つ注意喚起で考えるきっかけにはなりそうです。
少し表現を考える時間を持つことで、コメント欄をより実りのある意見共有の舞台にすることができるのかもしれません。
引用:めざまし8 10月5日放送 「News Tag」より
コメント規制強化の背景
「Yahoo!ニュース」へのコメントの投稿は1日約32万件と言われています。
ヤフーでは、AI(人口知能)と24時間体制でサイトをチェックするパトロール部隊によって、そのうち6%に当たる2万件は「不適切な投稿」として削除しているそうです。
それでも手に負えなくなったこともあり、同サイトのコメント欄に、注意喚起のため「過度な批判、攻撃的な投稿はお控え下さい」とメッセージが記されるようになった。とのことです。
インターネットの匿名性がある限り「誹謗中傷」は無くならないのかもしれませんが、インターネット上でのコミュニケーションも現実世界と同じように相手を気遣う配慮が必要です。