昔は「浮気は男の甲斐性」などと言ったものですが、近年は女性の浮気も増えてきているというデータもあります。実際に探偵に相談にくる男女の比率は、以前は女9:男1ともいわれていましたが、昨今では女6:男4程度になってきています。
さて、浮気などの大きなウソはもちろんですが、小さなウソでも女性の方がウソを見破る能力に長けているといわれます。その理由をご紹介しましょう。
非言語コミュニケーションとは?
人は言葉以外にも、表情や身体の動きなどでコミュニケーションを行っていいます。これらは、非言語コミュニケーション(ノンバーバル・コミュニケーション)と呼ばれています。人は言語だけではなく、非言語コミュニケーションによっても相手の感情や心理状態を判断しているものです。
- 非言語コミュニケーションとは?
- 「ノンバーバル・コミュニケーション」(non-verbal communication)とは、言葉によらない、非言語コミュニケーションのことです。会話や文字など言語を介した通常のコミュニケーションの手法をバーバル・コミュニケーションと呼ぶのに対して、ジェスチャーや態度、表情など言語以外の要素によるメッセージのやり取りを「ノンバーバル・コミュニケーション」と呼びます。
「目は口ほどにものをいう」「顔に書いてある」などとよく言われるように、私たちは、言葉以外の方法で多くのメッセージを伝えあっています。
そうしたノンバーバル・コミュニケーションの種類には、上述のジェスチャーや態度、表情だけでなく、声のトーンや大きさ、話すスピードや滑らかさ、服装、髪型、匂いなど、お互いの五感に訴えるあらゆる要素が含まれます。
この非言語コミュニケーションによっても、相手の感情や心理状態を判断しているのです。
非言語コミュニケーションは女性の方が優れている?
アメリカの心理学者「ローゼンタール」が実施したテストによれば、相手の表情や動作などの非言語コミュニケーションから感情や心理状態を読み取る能力は、一般的に男性よりも女性の方が優れていることが判明しています。
その理由はいくつか考えられますが、女性は男性に比べて相対的に対人関係が受け身になりやすいため、相手の非言語コミュニケーションにもそれだけ敏感になりやすいことが一つの理由として考えられます。
また、古来から女性は基本的に育児を担当するため、言葉を話せない「赤ちゃん」や「幼児」を育てるためは微妙な表情の変化や身体の動作などを敏感に感じ取り、適切に対処していく必要があることも、大きな理由のひとつといえるでしょう。
一方、男性の場合は浮気を疑われていることに気付かない、鈍感な人が多いようです。パートナーから浮気を疑われた時は、確かな証拠をすでに押さえられていると覚悟した方がよいでしょう。
ノンバーバルコミュニケーションとメラビアンの法則
「ノンバーバル(non-verbal )」には、「言葉を用いない」や「非言語」といった意味があります。ノンバーバルコミュニケーションは「非言語コミュニケーション」とも呼ばれていて、表情やジェスチャーなど、言語以外でコミュニケーションをとる方法です。
このノンバーバルコミュニケーションは、心理学者のアルバート・メラビアン博士が提唱した「メラビアンの法則」と密接に関係しています。「メラビアンの法則」は、コミュニケーションにおいて、「言語情報」「聴覚情報」「視覚情報」の3つの情報が占める割合を数値化したものです。
情報の種類 | 概要 | 影響度 |
視覚情報 | 外見・服装・顔の表情・態度・ジェスチャー | 55% |
聴覚情報 | 声の大きさ、話すスピード、口調、間の取り方 | 38% |
言語情報 | 言葉そのものの意味、会話の内容 | 7% |
コミュニケーションにおいて、最も多くの割合を占めるのは「視覚」情報で、半数以上の55%が視覚から得た情報を頼りにしていることがわかります。さらに、「聴覚」情報が38%を占めており合わせると9割を超えてきます。「人は見た目が9割」と言われるのは、このメラビアンの法則が関係しているようです。
以上のように、コミュニケーションにおいては「言語」以外の「聴覚」「視覚」の方が重視されます。この非言語コミュニケーションから相手の感情や心理状態を読み取るのは女性の方が得意なのです。女性の方がウソを見抜くのが得意なのは、こののような理由が関係していそうです。