素行調査を考えている方は、何らかの「知りたい」「調べたい」という問題を抱えているはずです。
素行調査を依頼してどのくらいの期間で答えを知ることができるのか、できる限り調査期間を短縮する方法などについて解説していきましょう。
実際の調査事例と調査期間についても紹介するので、ご自身の「知りたい」「調べたい」に当てはまるものがあれば参考になるはずです。
探偵の素行調査、期間は1か月が目安
探偵による素行調査に必要な期間は、おおむね1か月が目安です。
ただし、特定の項目だけを調べたい、ある数日に絞って調査してもらいたいといったピンポイント調査なら1週間程度でも結果が期待できるでしょう。
徹底調査には1か月が必要
素行調査では、住所や勤務先といった基本的な個人情報の確認に加えて、交際相手などの異性関係、経済能力など、さまざまな項目を調べることができます。
たとえば、お見合い相手や社員の採用のような場面で素行調査をする場合は、これらの項目について広く調査する必要があるでしょう。
これらの項目を徹底的に調査するには、少なくても数週間、平均的には1か月程度の期間がかかります。
複数の項目について調査を希望する場合は、その情報をもって決断を下すことになる1か月くらい前までに素行調査を始める必要があると心得ておきましょう。
探偵事務所によっては素行調査実施前に、事前調査を行ってくれるところもあります。
事前調査によってスムーズに証拠を集めることができる可能性もあるので、確認してみてもいいでしょう。
ピンポイントの調査なら1週間でも可能
調査項目があるひとつの情報のみである、特定の日を指して行動を知りたいといったピンポイントの調査であれば、数日から1週間程度でも結果が得られます。
調査の内容次第では、数週間くらいを見積もっていても数日の調査だけで情報が得られることも少なくありません。
調査期間を決めるのは難易度と調査項目の数
素行調査の期間を決める大きな要素となるのは「難易度」と「調査項目の数」です。
難易度が高いと期間が長引く
調査項目の難易度が高くなると調査期間が長くなり、難易度が低いと短くなります。
難易度が高い調査では、さまざまな情報を照合した正確な調査が必要になるので、どうしても調査期間が長くなってしまうのです。
ただし、決定的な情報や証拠を入手できれば難易度が高い調査でも数日で結果が得られることもあります。
調査項目が多い場合も長期化しやすい
調査項目が多いと、その分だけ調査期間も長くなります。
ある調査項目について調査員ひとりが1日で調べられる範囲には限界があります。
これを短期化するためには、調査項目を減らすか、調査員の数を増強するほかないでしょう。
つまり、ひとつの調査に対して調査員を豊富に投入できる探偵事務所は、平均的な調査期間が短くなる傾向があります。
「素行調査」という言葉を分解してみましょう。「素行」とは日ごろからの行動を意味する言葉です。 日常の会話でも「素行が悪い」といった表現が登場しますが、これは「日ごろのおこないが悪い」ことを意味しています。 さらに「調査」を辞書で[…]
素行調査の事例と調査期間
実際の素行調査の事例と、その調査にかかった期間についてみていきましょう。
調査期間1か月+16日|彼女の素行調査
依頼主 :40代男性
調査対象:婚約者の女性
調査期間:1か月+16日
【内容】
依頼主は離婚歴がある男性で「もう結婚で失敗したくない」と考えて婚約者の女性に関する素行調査を依頼しました。正社員として働いているのにお金に困っている様子があり、携帯電話に出ない、デートの約束をドタキャンされるなどの不審があっての素行調査でした。
調査の結果、ホストクラブに通い詰めながら別の男性とも交際していたことが発覚したため婚約を破棄し、元婚約者には慰謝料を請求する意向が固まったという事例です。
【調査事例:ヒューマンリサーチ】
調査期間1か月|夫(父親)の素行調査
依頼主 :妻・娘
調査対象:夫(父親)
調査期間:1か月
【内容】
娘の結婚式のあと、実家の父親の部屋から会社の上司名義の祝儀袋がいくつも捨ててあったので不審に感じて妻・娘がそろって素行調査を依頼した事例です。1か月の素行調査によって、仕事先での不真面目な勤務態度が発覚しました。
さらに、勤務時間中も外回りと称しては浮気相手のアパートに入り浸っている状況も判明し、夫婦は離婚、父娘は完全に離縁しました。
【調査事例:北村調査事務所】
調査期間1週間|夫の素行調査
依頼主 :60代女性(妻)
調査対象:70代男性(夫)
調査期間:1週間
【内容】
夫が毎日のようにどこかに出かけているが行き先を教えてくれないしお金も使っているようなので、誰かに騙されたりしていないか心配になった妻が素行調査を依頼した事例です。1週間の素行調査によって、市街地や公園を気が向くままに散策しているだけでとくに不審な行動はないことがわかりました。
【調査事例:東北総合調査相談室】
調査期間5日間|社員の素行調査
依頼主 :会社の経営者
調査対象:自社の従業員
調査期間:5日間
【内容】
自社の従業員が得意先とつながって売上金を横領している疑いがあり、決定的な証拠をつかむために素行調査の依頼にいたった事例です。会社の勤務時間内の行動にポイントをおいた素行調査でしたが、得意先の社長と飲食をするなどの親密な状況や、勤務時間中にパチンコ店に出向くなどの問題行動が明らかになりました。
調査結果を受けた依頼主は、懲戒解雇と損害賠償請求を決断しました。
【調査事例:ヒューマンリサーチ】
調査期間3日間|元交際相手の素行調査
依頼主 :20代女性
調査対象:20代男性
調査期間:3日間
【内容】
半年前に彼氏の浮気が原因でケンカ別れしてしまい後悔しているので、特定の女性と交際していなければ復縁したいと考えての素行調査です。3日間の素行調査ですでに同棲している女性がいることが確認され、しかもその女性は依頼主の親友と判明しました。
【調査事例:有本祥子調査室】
素行調査の流れ
素行調査は、次のような流れで進みます。
- 無料相談
- 面談
- 契約
- 打ち合わせ
- 調査開始
- 経過報告
- 調査完了・結果報告
- アフターフォロー
無料相談から調査開始までは「最短で即日」という探偵事務所も少なくありませんが、難易度が高い調査では事前の下準備が必要な場合もあります。
調査の途中で進捗状況もわかるので「どんな内容になっているのだろう」と不安なまま調査終了を待つことにはならないでしょう。
また、対象者に証拠を突きつける場合や裁判で使用したいといった予定がある場合は、綿密な調査結果をまとめた調査報告書の作成も必要になるため、調査の完了報告まで期間をおくことになります。
報告書の提出を先延ばししてなかなか結果を渡してもらえない、といったトラブルがみられます。
裁判などで使う場合には、あらかじめ提出期日を提示しておきましょう。
素行調査の期間を短縮するためのポイント3つ
「大切な決断を下すためにも、早く結果が欲しい」といった方のために、素行調査の期間を短縮するためのポイントを紹介しましょう。
心がけておきたいのは次の3点です。
- 調査項目を厳選する
- 対象者の情報をできるだけ多く伝える
- 調査能力が高い探偵事務所に依頼する
調査項目を厳選する
調査項目を厳選して少なくすれば、調査期間が短縮できます。
いろいろと知りたい項目があるかもしれませんが、優先順位を決めて調査項目を厳選することで、できるだけ早く結果が得られるでしょう。
対象者の情報をできるだけ多く伝える
あなたがすでに持っている情報でも、探偵にとっては未知の情報です。
「これは言わなくてもいい」と勝手に判断するのではなく、できるだけ多くの情報を提供することで調査の難易度が下がるので、調査期間の短縮につながります。
調査能力が高い探偵事務所に依頼する
素行調査の期間は、探偵事務所の調査能力に大きく左右されます。
探偵事務所のホームページにアクセスし、実績、調査員の数、車両やツールのバリエーション、ノウハウなどを調べて調査能力が高い探偵事務所に依頼しましょう。
まったく同じ調査内容でも、調査能力の差によって結果を得られるまでの期間が格段に変わります。
素行調査の期間と調査費用の関係
素行調査にかかる期間は、調査費用と密接に関係しています。
探偵事務所の料金体系に注目すると、調査期間と調査費用の関係が見えてくるでしょう。
探偵事務所の料金体系
探偵事務所の料金体系は、大きくわけると次の3つに分類されます。
- 時間料金型
- パック料金型
- 成功報酬型
「1時間あたり◯万円」の設定で、実際の調査時間に応じて料金が決まるのが時間料金型です。
パック料金型では、あらかじめ「10時間◯万円」のように時間と料金が決まっています。
同じ時間分の調査を依頼した場合、時間料金型よりも割安になるように設定されています。
調査時間にかかわらず、期待していた調査結果が得られるのかに応じて料金が決まるのが成功報酬型です。
調査期間の見当がつかない、ある程度の時間がかかってでもしっかり結果を得たいという場合に適しています。
素行調査は「パック料金型」「成功報酬型」が主流
素行調査の調査費用は、パック料金型か成功報酬型が主流です。
素行調査ではどのくらいの期間がかかるのかが不明瞭なケースが多いので、あらかじめ調査時間と料金が決まっているパック料金型や成果に応じて料金が決まる成功報酬型が適しています。
探偵とご依頼主側での「成功」の捉え方の相違によってトラブルが多く発生しています。
成功報酬型で依頼する際には、何をもって「成功」なのかを明白にしておくべきでしょう。
ピンポイント調査なら「時間料金型」がおすすめ
ある特定の曜日や時間帯について調査してほしいというピンポイント調査なら、時間料金型でも対応可能です。
「勤務時間帯だけ」や「週末の行動のみ」といった調査なら、時間料金型のほうが調査費用を安くおさめることができるでしょう。
「短期間=高品質」ではない|探偵事務所の選び方
探偵事務所を選ぶ際には「最短1日で結果完了!」といった短期間での調査をアピールしている事務所は避けたほうが賢明でしょう。
短期間調査がウリの探偵事務所は、正確な結果が期待できないおそれがあります。
短期間がウリの探偵事務所は信用できない
「最短1日」や「3日以内の調査をお約束」といった短期間での調査をアピールしている探偵事務所が増えています。
たしかに、短期間調査であればすぐに結果を知ることができるうえに調査費用も小額で済むため、依頼主としても相談・依頼しやすい面があるでしょう。
ただし、短期間調査をウリにしている探偵事務所では、正確な調査結果が期待できないおそれがあります。
「短期間」という条件を果たすために中途半端な調査で打ち切られてしまったり、継続調査のためという名目で追加料金を提示されたりする事例もめずらしくないので注意しましょう。
無用に長い調査を勧められたら避けるべき
調査期間が長いからといって、正確で綿密な調査が約束されるわけでもありません。
ほかの探偵事務所では1か月程度の期間を見積もっているのに「3か月はみてもらいます」といった提案をしてくる探偵事務所は、調査期間を長くとることで高額な調査費用を請求しようという狙いがあるのかもしれません。
複数の探偵事務所に見積もりを依頼して、平均的な調査期間を割り出したうえで契約を決めたほうがよいでしょう。
期間にこだわらず調査能力で選ぶ
調査期間にこだわりすぎてしまうと、調査結果の正確さや信用性がおざなりになってしまったり、ムダに高額な調査費用を支払ったりすることになります。
探偵事務所を決める際は、調査期間にこだわらず、調査能力の高さで契約を決めるのがベストです。
調査能力が高い探偵事務所なら、調査内容に応じて必要十分な調査期間を提案してくれます。
不安を感じたときは「どんな調査にどれくらいの期間がかかるのか」を詳しく尋ねてみましょう。
まとめ
素行調査の期間は、平均的には1か月程度、ピンポイント調査なら数日から1週間くらいでも可能です。
調査期間は調査項目の難易度や数によって決まるので、できるだけ早く結果を知りたいという方は調査項目を厳選し、知りうる限りたくさんの情報を提供するとよいでしょう。
素行調査を依頼する際は、調査期間にこだわりすぎず調査能力が高い探偵事務所に依頼するのがベストです。
探偵事務所のホームページにアクセスして、調査能力が高い事務所を選んで相談しましょう。