ストレスを受けやすい性格と「ストレッサー」とは?

  • 2021年6月8日
  • 心理
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最近、病気でもないのに「よくいらいらする」「無意識に『疲れた』と何度も言ってしまう」「朝、寝床から出るのが辛い」といった自覚症状が増えていませんか?肉体的なダメージが原因でないとしたら、それらはストレスによるものかもしれません。ストレスには「良いストレス」と「悪いストレス」があると言われています。あらためてストレスについて考えてみましょう。

ストレスとは?

ストレッサーの仕組み

ストレスとは、心身に対して負荷がかかる状態のことをいい、ストレスを引きおこす原因は「ストレッサー」、それによって起こる心や身体の変化は「ストレス反応」と呼ばれます。ストレッサーを抱えると、体はストレスを解消しようとストレス反応を活発化させます。「イライラしやすい」「疲れやすい」といった自覚症状は、ストレスによるものです。

少し簡単に説明します。ストレスとは、外部から刺激を受けて体に起こる反応と、その原因となる刺激のことです。たとえば、ボールを指で押すと、へこみますよね。このへこみや、へこみを起こす力がストレスなのです。

へこんだボールは時間が経てば元に戻るように、私たちもストレスを受けて体調を崩しても、休めばたいてい健康な状態に回復します。これは「ホメオスタシス」(生体恒常性)という、正常な状態に戻ろうとする体の働きのおかげです。

ところが、圧迫が強すぎたり長すぎたりすると、ボールは元に戻らなくなってしまいます。私たちの体も同じように、ストレスが強すぎたり、長くさらされていると、ホメオスタシスが働かなくなってしまうため、ストレスの影響が強くならないようにコントロールする必要があるのです。

ストレスの原因とは?
そもそもストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。外部からの刺激には、天候や騒音などの環境的要因、病気や睡眠不足などの身体的要因、不安や悩みなど心理的な要因、そして人間関係がうまくいかない、仕事が忙しいなどの社会的要因があります。つまり、日常の中で起こる様々な変化が、ストレスの原因になるのです。たとえば、進学や就職、結婚、出産といった喜ばしい出来事でも、変化であり刺激ですから、実はストレスの原因になります。

ストレスには良いストレスもある?

人間に対するあらゆる刺激がストレスになるわけですから、生きている限りはストレスから逃れることはできません。しかし、だからといって悲観することはありません。

実はストレスには、良いストレスと悪いストレスがあるからです。良いストレスは、自分を奮い立たせたり勇気づけたりする刺激とその状態、悪いストレスは恐怖や不安、過労など、自分の心身に悪い影響を及ぼす刺激とその状態をいいます。良いストレスを受け続けている限りは、むしろ良い影響を及ぼすことになります。

一方、悪いストレスを受け続けてしまうと、心が疲れ果て、結果として「適応障害」や「うつ病」などの精神疾患になってしまうこともあります。また、ストレスを感じやすい人は心臓疾患や胃潰瘍などの病気になりやすいという傾向もみられます。

ストレッサーによって引き起こされるストレス反応とは?
心理面、身体面、行動面の3つに分けることができます。心理面でのストレス反応には、活気の低下、イライラ、不安、抑うつ(気分の落ち込み、興味・関心の低下)などがあります。身体面でのストレス反応には、体のふしぶしの痛み、頭痛、肩こり、腰痛、目の疲れ、動悸や息切れ、胃痛、食欲低下、便秘や下痢、不眠などさまざまな症状があります。また、行動面でのストレス反応には、飲酒量や喫煙量の増加、仕事でのミスや事故、ヒヤリハットの増加などがあります。

ストレッサーの分類とは?

ストレスの原因となるストレッサーは、①暑さや寒さ、騒音などの物理的ストレッサー、②栄養不足、酸素の欠乏、薬物などの科学的ストレッサー、③怒り、不安、憎しみ、緊張、人間関係のトラブルなどの精神的ストレッサーの4つに分類できます。多くのストレッサーにさらされている人は、それだけストレスを感じやすい人といえます。特に、このうち精神的ストレッサーに悩まされる機会が最も多く、解消も難しいといわれています。

物理的ストレッサー 暑さ、寒さ、騒音、花粉、放射線など。
科学的ストレッサー 酸素の欠乏・過剰、栄養不足、薬物など。
生理的ストレッサー 病原菌、炎症など。
精神的ストレッサー 人間関係のトラブル、怒り、不安、憎しみ、恐怖、緊張など。

ストレスを感じにくい性格とは?

ところで、これらのストレッサーの多い少ないに関わらず、ストレスを感じやすい人と感じにくい人がいることが専門家の研究で分かっています。

アメリカの医学者フリードマンとローゼンマンは、心臓疾患の患者にはいくつかの共通した行動パターンがあることを発見し、その性格を心臓疾患にかかりやすいA(野心的、攻撃的など)と、かかりにくいタイプB(非攻撃的)に分類。さらにアメリカの心理学者テモショックが、がんになりやすい人に共通した性格(自己犠牲的、我慢強いなど)のタイプCを追加しました。

タイプAの人は、ストレスの自覚があまりなく、自らストレスの多い生活を選んでしまう人タイプBの人はマイペースでストレスを貯めにくい人です。タイプAの人はタイプBの人よりも、2倍も心臓疾患になりやすいと報告されています。また、タイプCの人は、人間関係によるストレスを貯めやすいと指摘されています。

同じ状況でも、その人の性格によってストレスの影響も変わってくるのです。

同じストレッサーが原因でも、その人の性格によってストレスの感じ方も対処法も違ってきます。

タイプA:心臓疾患になりやすい

  • 仕事好き、行動がてきぱきしている
  • 野心的、競争を好む
  • 目標達成願望が強い
  • 早口・早足・早食い
  • 他人からの評価を気にする、ストレスを受けやすい

タイプB:ストレスを受けにくい

  • 行動がマイペース
  • 仕事を過剰に抱え込まない
  • 家族や趣味などプライベートを大切にする
  • 穏やかな性格
  • 他人からの評価をあまり気にしない、ストレスを受けにくい

タイプC:ガンにかかりやすい

  • 我慢強い、負の感情を貯め込みやすい
  • 対人関係で傷つきやすい
  • 周囲に従順
  • 自己主張をあまりしない
  • 自己犠牲的な行動が多い、ストレスを受けやすい

心理学によるストレス解消法

ストレスは全ての人が大なり小なり感じるものですが、ストレスに悩まされないようにする方法はないでしょうか。

前述の通り、生きている限りはストレスの影響から逃れることはできません。したがって、ストレスをゼロにする方法は残念ながらありません。しかし、ストレスは完全に解消することはできないものの、軽くすることはできます

あなたがストレスを感じにくいBタイプの人であれば、そのままおおらかに生きていけばいいでしょう。もし、ストレスによって心身に大きなダメージを受けてしまうAやCの人なら、ストレスの対処法を学び、少しでも軽くすることをおすすめします。

ストレス・マネジメント

ストレスを軽減する方法をストレス・マネジメントといいますが、その中でもストレスの原因そのものを取り除いたり、上手に対処する方法をストレス・コーピングと呼ばれます。

ストレス・マネジメントとは?
体や心に悪影響を起こすストレスに対し、どのように対処しどのように付き合っていくかを考えることを、ストレスマネジメントと呼びます。ラザルスはストレッサーとなる環境を認知・調整し、ストレスに対処する方法を見直すことで、短期・長期にわたるストレス反応を軽減することを提唱した。

ラザルスの実験とストレス・コーピング

グループA グループB グループC グループD
事前説明 「割礼は少年に苦痛を与える」 「これは未開文化を観察するための映像である」 「割礼の儀式は少年にとって喜び」 説明なし
ストレス反応 高い 低い 低い 高い

ストレス・コーピングの研究で知られるアメリカの心理学者ラザルスは、次のような実験を行いました。まず被験者を4つのグループに分け、それぞれの異なった割礼に関する説明を事前に行いました。その上で、オーストラリアの先住民の割礼式の衝撃的な映像を見せ、それぞれのグループの心理状態を分析したのです。

割礼式とは?
男性器の包皮の一部を切除する儀式で、宗教上の理由で男子が成人するための通過儀礼として行われている。アフリカの一部の地域では、女性器の一部を切除する風習もある。

その結果、「この儀式は少年にとっては喜びなのだ」「学問として未開文化を観察するのだから、冷静に」という説明をしたグループとしなかったグループでは、前者の方がストレス反応が少ないことがわかりました。

ストレスを軽減するには?

ラザルスの実験からもわかるように、ストレスは受け手の「受け止め方」次第で軽減することが可能なのです。ストレス反応の度合いは、前置きの仕方によって変わります。例えば、「これを努力して乗り越えれば、実力をつけることができる」と受け手が前向きに捉えれば、仕事でのストレスを克服することが可能なのです。

ストレス軽減のカギはその「受け止め方」。ストレスを軽くすることができます。

ストレス・コーピングと種類

トレスコーピングには、ストレッサー(ストレス要因)をなくしてしまう「問題焦点型」、ストレス反応を軽減する「情動焦点型」と「ストレス解消型」の3種類に分類することができます。

問題焦点型とは?

問題焦点型は、ストレッサー自体に働きかけ、問題を解決しようという考え方です。ストレッサーに直接働きかけることで、問題となっている元凶や課題を明確にする方法です。

問題焦点型には「問題焦点型コーピング」と「社会的支援探索型コーピング」の2種類があります。

問題焦点型コーピング

ストレスの原因となっている物事を、根本から解決することにより、ストレス自体をなくしてしまうという対処方法です。

社会的支援探索型コーピング

ストレスの原因となっている出来事に直面した際に、周囲の人に相談し、アドバイスを得ることで問題を解決しようという方法です。

情動焦点型とは?

情動焦点型とは、ストレッサー自体ではなく、ストレッサーが与えられることで生じた感情をコントロールする考え方です。個人に生じた苦しい感情などを抑え、それらが生じた原因への注意を緩和することが目的です。

情動焦点型には「情動焦点型コーピング」と「認知的再評価型コーピング」の2種類があります。

情動焦点型コーピング

ストレッサーにより、傷ついた感情を、誰かに話をすることで解消に向かわせます。自分の気持ちを相手に聴いてもらうことで、感情を整理させたり発散させる方法です。

家族や友人などの親しい人やカウンセラーなど専門家に話を聞いてもらう方法も挙げられます。

認知的再評価型コーピング

ストレッサーとなる原因を変化させるのではなく、ストレッサーに対する捉え方を修正させる対処法です。ストレッサーから感じる良い点を探したり、今まで気づかなかった価値を見いだしたりすることで、自分自身の認知のゆがみを変化させていくという考えになり立つものです。

ストレス解消型とは?

ストレス解消型とは、ストレッサーを感じた後に、大もとのストレスを体の外へ発散する対処法です。ストレス解消型は、日常的に私たちがストレス解消のために無意識に行っていることも多いといわれる方法です。

ストレス解消型にはいくつかの方法がありますが、代表的なものとして「気晴らし型コーピング」と「リラクゼーション型コーピング」があります。

気晴らし型コーピング

「気晴らし型」と呼ばれるものは、日常生活の中で割と手軽に行うことができ、またこまめに実行継続することも可能です。ストレスを感じたとき、友人たちと楽しい食事をしたりカラオケで好きな歌を歌うことでストレスを発散させる行為などです。

リラクゼーション型コーピング

「リラクセーション型コーピング」は、ヨガやストレスに効果的な呼吸法を実践したり、アロマなどを使ってリラックスさせる方法です。肩こりや頭痛などの身体に表れるストレス反応に効果が高いといわれています。

ストレス発散の方法は人それぞれ

ストレスの原因は人それぞれなのですから、その解消法も人によって違います。「映画で泣くこと」や「モノづくりに没頭すること」「ゆっくりお風呂に入ること」「日光浴をすること」なども人によってはストレス発散に繋がります。あなたもあなたに最も適したストレス発散方法を見つけましょう。

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