ブラッドタイプハラスメントとは?血液診断と心理学

  • 2021年6月4日
  • 2022年2月2日
  • 心理
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あなたが、血液型診断を気にする方ですか?日本人は欧米人に比べて、血液型の話を非常に好むと言われています。確かに、性格診断や相性など血液型の話は、初対面の人との会話でも気軽にできる話題なので重宝するものです。

しかし、「A型の人は几帳面」「B型の人はマイペース」「O型の人は大ざっぱ」「AB型の人は天才型」といった、いわゆる血液型による性格診断は科学的根拠がある話ではありません。非科学的であることは証明済みなのに、どうして血液型の話が好まれるのでしょうか。

血液型診断は自分を知りたいという心理

血液型の話が好まれる理由は、血液型の話は「自分自身」のことを知るための参考になるからです。

人は、自分でも自分のことがよくわからなかったりします。そこで、血液型を参考にして「A型の私はこういう性格なのか」とか、「私はAB型の人と相性がいいのか」などと、自分のことをわかったような気になっているのです。

他人の行動を予測するための参考

血液型の話は、自分自身のことだけではなく「他人」の行動を予測するための参考にもなります。その人の血液型を知ることで、「あの人はO型だから、特に気にしないだろう」と他人の行動を予測したり、「A型だから怒ったのか」と、他人の行動に納得することができます。

人は自分のこと、相手のことがよく分からないとき、不安を感じます。血液型の話が好まれるのは、自分や他人の性格や心理を少しでも理解したいという気持ちの表れなのです。しかし、本当に自分や他人の心理を知りたいのなら、非科学的な血液型診断や占いよりも「心理学」をおすすめします。

血液型診断とは?
血液型によって人間の性格や行動を比較観察していくというもの。科学的には根拠が全くない上、統計的にも有意な差は認められない。血液型だけでその人の性格を決めつけて偏見を持ったり、能力とは全く関係ないのに血液型を採用や人事評価に活用するなど、血液型診断による嫌がらせ(ブラッドタイプ・ハラスメント)をしないように注意。

ブラハラとは?

ブラッドタイプハラスメント

血液型診断は自分を知るための参考になることもありますが、根拠のない血液型診断で他人に不快な思いをさせてしまう「ブラハラ」が問題となるケースもあります。一体、どれくらいの人が「血液型を尋ねられることに不快な思いをしているのか」、「血液型によって偏見を持たれ不快になった経験をしたのか」、ある調査機関のアンケート結果から確認をしてみましょう。

ブラハラとは?
「ブラハラ」とはブラッドタイプハラスメントの略語で、A型、B型、O型、AB型の4つの血液型のタイプで人の性格を判断して差別的な言動をする行為のことです。言われてうれしいことを言うのではなく、A型は○○だから、あなたはB型だからこうだねなどと勝手に人の性格を決めつけ、相手を不快な気持ちにさせたり傷つけてしまったりするハラスメントの一種です。

血液型を尋ねられることが不快な人たちの割合

しらべぇ編集部が全国の20代〜60代の男女1,500名を対象に「血液型」について調査したところ、15.7%の人が「血液型を尋ねられると不快」と回答しています。

この結果では、血液型により決めつけにあったり、差別的な扱いを受けた割合ではなく「尋ねられること」を不快と思っている割合です。血液型診断を不快に思う人の割合

約6~7人に1人の割合で「血液型を尋ねられると不快」と答える結果に。

血液型別に不快に思う理由

<A型の意見>
  • A型だから几帳面なんだ! 納得って言われるのが意味不明
  • 何々型だから、あぁいう性格をしてるって当てはめが大嫌い
  • A型は几帳面だからっていい印象をもたれることが多いので、不快には思わない
<O型の意見>
  • ちょっとガサツなことをすると、必ず「大雑把なO型だ」って言われる
  • 血液型で性格を判断されたくない。「O型なのに…」と言われるのが嫌だ
  • 血液型で全て決まるわけじゃないから、関係ないでしょ
<AB型の意見>
  • 聞かれたあとに「あ〜、AB型だから〇〇なんだ」と言われるのが不快に思う
  • AB型だと言うと、二重人格とか変わり者って言われることに腹が立つ
  • 血液型を聞かれて答えたら「あっ、変人だ!」って言われることが不快に思う
<B型の意見>
  • 血液型を聞かれ、答えることすら嫌だ
  • 血液型のせいで悪いイメージをもたれる
  • ちょっと遅刻しただけでも「B型はマイペースだからな」と言われることが嫌
  • B型のイメージである「わがまま」「だらしがない」などのレッテルを貼られ、うんざりしている

血液型によって偏見を持たれ不快になった経験をした人の割合

​​次に、フォトカレンダーアプリ「Famm(ファム)」を運営する株式会社Timers(タイマーズ)から発表されたレポートをご紹介いたします。調査結果を下図にまとめました。

 

血液型による偏見を持たれ不快になった経験

約4割の人が「血液型によって偏見を持たれ不快になった経験」があると答える結果に。

血液型性格診断からイジメに発展するケースも

テレビの中で「血液型診断」が盛り上がる一方、BPO(放送倫理・番組向上機構)は、視聴者からのこれらの番組に対する抗議を受けて、テレビ局各局に血液型性格診断の番組のあり方に対し申し入れを行うという事態にまで発展しています
集まった抗議の内容は、以下の二点に集約されているようです。
  • 血液型と性格の関連から短所や欠点を指摘することが、無意味な差別につながる。
  • 血液型で性格を診断することには、科学的根拠がない。しかし学者などが解説を加え、あたかも科学的根拠のあることのように放送している。

一番の問題は、一部の子どもたちの間で血液型による無意味な差別やいじめが発生しているというものです。

日本人の血液型は多い順にA、O、B、AB型となりますが、テレビ番組では少数派のB、AB型が「変わり者」的な印象を受ける扱いが多く、そのことが子どもたちの間でいじめに発展するケースがあるとのことです。

血液型性格診断は、ブラハラの危険性以外にも「子どもたちへの影響」も認識する必要があります。もっともブラハラはハラスメントの一種であり、コミュニケーションのつもりでも相手に根拠の無いレッテルを貼る行為でもあります。血液型による決めつけの話題を控えるのが無難かもしれません。

血液型診断とブラッドタイプハラスメント
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