結婚前調査では、対象者の家族構成や勤務先の将来性、資産状況、異性の交友関係などを調べることが一般的です。
自分で調べることも可能ですが、正確性が高い情報を入手するために探偵に依頼することをおすすめします。
ここでは、結婚前調査の具体的な方法と探偵に依頼するメリットについて詳しくご紹介します。
結婚前調査では、「氏名、生年月日、現住所、勤務先、家族に関する情報など」を最低限の情報を知っているパターンとそうでないパターンに分けることができます。
自分で行う結婚前調査の方法
結婚前調査を自分で行う場合は、次の方法で対象者の情報を入手しましょう。
普段の会話から情報を入手する
普段の何気ない会話には、対象者のさまざまな情報が隠されています。
例えば、「給与はサラリーマンの平均ぐらいだから無駄づかいはできないなぁ」と言っていた場合は、年収350~450万円程度と予測できます。
また、「○○は通勤途中によく見るよ」と言っていた場合は、○○がある道が通勤経路だとわかります。
目当ての情報を入手できるように、さまざまな質問を投げかけるといいでしょう。
共通の友人から情報を聞き出す
共通の友人から対象者の情報を聞き出すことも可能です。
例えば、「○○(対象者の名前)ってどこ出身だっけ?そういえば聞いたことがなかったんだよね」などと言えば、出身地の情報を聞き出せる可能性があります。
ここでの注意点は、「対象者に教えてもらえない」と言わないことです。
対象者が何らかの事情で情報を隠していることがわかれば、友人や知人は情報を隠す恐れがあります。
対象者の実家に行って家族の様子を調べる
調査したい相手の実家に行って、家族構成や家族の人柄、家柄などをチェックしましょう。
実際に目で見て確認することで、結婚後の関係をイメージしやすくなります。
気性が荒い人がいたり、人を見下す態度をとる人がいたりする場合は注意が必要です。
また、婚約者の家族との接し方にも注目しましょう。
「親の言うことは絶対」、「母親が言うことは正しい」といった言動がある場合、結婚後に苦労するかもしれません。
探偵が行う結婚前調査の方法
探偵が行う結婚前調査の方法は、自分で行う調査とは大きく異なります。探偵は、次のように対象者の情報を入手します。
第三者に対する聞き取り調査
対象者の知人や関係者に対して、聞き取り調査を行います。
探偵の身分を隠して近づくため、本人に知られる心配はありません。
職場での勤務態度や交友関係、出身地など、さまざまな情報を入手できます。
対象者に直接接触する
対象者に身分を隠して接触し、情報を聞き出すことも可能です。
個人情報を聞かれていることを意識させないように、うまく情報を引き出します。
この場合、より有力な情報を入手できる可能性があります。
尾行・張り込み
対象者を尾行して勤務先を突き止めたり、浮気相手と思われる人物の自宅付近で張り込みをしたりします。
対象者の行動パターンやスケジュールがわかっている場合には、積極的に行いたい手法でしょう。
情報の分析
入手した情報を分析して、結婚後に起こり得るトラブルを推測したり、経済面の問題点を洗い出したりします。
このように、結婚前調査には、調査力だけではなく分析力も必要です。
結婚前調査をした方がいいケース
結婚前調査をすべきかどうか迷っている方もいるでしょう。
次のようなケースでは、結婚前調査をすることをおすすめします。
対象者の生活の実態が見えない
自宅に行きたいと言っても断られ、対象者の生活の実態が見えない場合は、結婚前調査をした方がいいでしょう。
自宅の場所を知られたくないのは、本気で結婚をしようと考えていないからかもしれません。
実は既婚者であったり、結婚詐欺を持ちかけようとしていたりする可能性もあります。
事実を知ってスッキリするためにも、結婚前調査を依頼することが大切です。
日々の行動に別の異性の影が見える
自分の名前を呼び間違えたり、誰かと連絡を取り合っていたりするなど、他の異性の影が見える場合は結婚前調査をした方がいいでしょう。
異性の友人が多い場合は、それだけ不倫のリスクが上がります。また、常に異性と連絡を取り合っているケースでは、不倫をカモフラージュしやすい点に注意が必要です。
誰とメールをしているのか聞いても「いつもの友人だ」などと言われれば、それ以上詮索できなくなるでしょう。
異性との交遊関係をある程度把握しておくことが大切です。
悪い噂を耳にする
友人や知人からの評判が悪かったり、反社会的勢力と繋がりがある噂を聞いたりした場合は、結婚前調査を依頼した方がいいでしょう。
結婚後に態度が急に変わったり、罪を犯したりする恐れがあります。
結婚前になっても家族に紹介してくれない
結婚前になっても家族に紹介してくれない場合は、結婚する気がない可能性があります。
例えば、すでに結婚していたり、本命がいたりする恐れがあるでしょう。
結婚直前になって姿を消す場合もあるため、結婚前調査をしておきたいところです。
結婚詐欺が心配
出会いから婚約までが早い場合、結婚詐欺が心配になる方もいるでしょう。
特に、結婚を匂わせながら借金を頼んできたり、マンションの購入を促したりする場合は注意が必要です。
一緒に住むための住居を購入したいなどといい、マンションを購入させるケースもあります。
結婚前調査で、対象者が結婚詐欺師であることが発覚する可能性もあるでしょう。
結婚前調査を探偵に依頼するメリット
結婚前調査は自分でも行えますが、探偵に依頼することをおすすめします。
結婚前調査を探偵に依頼するメリットは次のとおりです。
質の高い情報を入手できる
探偵は、結婚前調査で取得した情報をメディアに保存し、依頼主に提出します。
はっきりと聞き取れる音声や明瞭な映像は、婚約破棄の裁判で証拠として扱えます。
自分で調査すると、うまく録音や撮影ができず、証拠となる形で情報を入手できない可能性があるでしょう。
音声の証拠能力は、録音形態やそれを証拠として利用しようとする手続の種類によって判断されます。
民事訴訟においては無断録音でもほとんどの場合は証拠能力を肯定されています。
周りの人に結婚前調査をしていることがバレない
身分を隠して調査をしても、対象者と遭遇して調査がバレる恐れがあります。
また、身分を隠していても、個人情報を入手しようとしている怪しい人物が訪ねてきたなどと、対象者に報告される可能性もあるでしょう。
反社会的勢力との関係を調べられる
反社会的勢力との繋がりを自分で調べることは困難です。アンダーグラウンドな場所で反社会的勢力と交流しているケースもあるため、むやみに尾行することは避けましょう。
探偵であれば、安全な方法で反社会的勢力との繋がりの有無を調べることが可能です。
探偵に特権があるわけではないので、警察の情報を見ることができたり、確実に調べる事ができるという事ではありません。
しかし、独自のネットワークやノウハウをもっているため、ご自身で調べるよりは、より確実といえます。
異性関係を調べられる
異性関係まで詳しく調べることが可能です。自分で異性関係を調べるには、尾行するしか方法はありません。
スマホをチェックすることも可能ですが、その機会はなかなか巡ってこないでしょう。
探偵であれば、指定した日時に対象者を尾行して、異性との交流をチェックできます。
結婚前調査を依頼する探偵の選び方
結婚前調査を探偵に依頼する場合は、慎重に選ぶことが大切です。
質の低い探偵に依頼すると、精度が高い情報を入手できません。
料金が安いことを最優先にした場合、質の低い探偵を選びがちなため注意が必要です。探偵を選ぶときは、次のポイントを押さえましょう。
聞き込み調査が得意
結婚前調査に必要なスキルは、身分を隠して情報を引き出す聞き込み調査力です。
浮気や不倫の調査では、主に尾行や張り込みのスキルが必要です。
結婚前調査では、聞き込みのスキルがなければ質の高い情報を入手できません。
聞き込み調査がある探偵の中から、実績や料金を踏まえて自分に合った探偵を選びましょう。
実績が豊富
実績が豊富なことは、依頼先を決めるにあたり最も重要なポイントです。
実績が少ない探偵では、質の高い情報を入手できません。
そればかりか、調査をしていることがバレて、対象者とトラブルになる恐れもあります。
豊富な実績を持つ探偵事務所であれば、あらゆる事態を想定して、安全かつ確実な調査が可能です。
公的記録である「商業登記簿謄本」を閲覧して、探偵社の業歴を確認しても良いかもしれません。目安として業歴20年以上続いている会社は、蓄積された経験とノウハウがあると考えても差支えないでしょう。
まとめ
結婚前調査では、本人または知人や関係者から聞き取り調査をします。
プロの探偵に任せることで、結婚前調査に気づかれることなく有力な情報を入手できるでしょう。
対象者の資産状況や金銭感覚、浪費癖、借金の有無、家族関係など、詳細な情報を入手することで、結婚すべきかどうか冷静に判断できるようになります。