いつまで経っても父親が帰ってこない…
とてもショックで困惑してしまうと思います。実は警察庁の調べによると、年間で5万人以上もの男性が失踪しています。(参考:平成27年中における行方不明者の状況)
この記事では、父親が失踪したらすぐに行うべきこと、父親が失踪してしまう原因について解説します。
また、父親の失踪を未然に防ぐために日ごろから行うといいことについてもまとめていますので参考にしてみてくださいね。
父親が失踪して帰ってこない…早期発見のためにすぐに行うべきこと
「父親が帰ってこない…!もしかして失踪!?」そんなときには、すぐに以下のアクションを行ってください。
書置きがあるかどうか確認する
「しばらく家を出ます」「探さないでください」といった内容の書置きやメモがないか確認しましょう。
書置きがあれば、父親が自分の意志で失踪していることがわかりますので、事件や事故に巻き込まれている可能性は低いことがわかります。
また、書置きの中に、失踪した原因や失踪先の手がかりが含まれている可能性もありますので、警察や探偵に捜索を依頼するときのために、必ず保存しておくようにしましょう。
所持品を確認する
現金、カード、数日分の着替えなどを持って行っているかどうかも確認してください。
数日分の着替えを持って行っていたり、現金が多めに引き出されていたりする場合は、長期での失踪を考えていることがわかります。
なお、着替えを持って行っていない場合や現金をほぼ持って行っていないと考えられる場合は、すぐに帰るつもりであることももちろん考えられますが、自殺を考えている場合もありますので、早急な対応が必要です。
父親宛の郵便物やメールに手がかりがないかどうかを確認する
父親宛の郵便物やメールも確認しましょう。親密な関係を持っている人物とのやりとりが残されている場合は、その人物のもとに行っていることも考えられます。
また、借金の返済催促の郵便物があった場合は、借金を苦に自殺を図るケースも少なくないので、すぐに捜索を開始しなければなりません。
SNSの投稿に手がかりがないかどうかを確認する
家族には知らせていないけれど、こっそりSNSをやっている父親は案外多いです。家族には言えないこともSNS上では発散できると考えて、SNS上で失踪の原因や失踪先について投稿しているケースもあり得ます。
父親のSNSのアカウントを探し出して、手がかりになりそうな投稿をしていないかチェックしましょう。
早急な捜索が必要なケース
すぐに帰る意思があればいいのですが、子供や母親の家出と違い、父親の家出には早急な捜索が必要になるケースがいくつか考えられます。
借金が原因で失踪しているかもしれないケース
男性の場合、借金を苦に失踪するケースはかなり多いです。特に、家族を持っている男性であれば、「家族を養わなければいけないのに借金まで抱えている」というプレッシャーに耐えきれず、逃げ出したくなることも多いようです。
このケースでは、失踪が長期化する、帰ってくる意思がない、自殺を考えている、などの可能性が考えられますので、早急な捜索が必要になるでしょう。
失踪の原因がわからないケース
「昨日まであんなに明るくて元気だったのに」「失踪する予兆なんて一切見られなかったのに」などと考えてしまうような、失踪の原因がわからない場合も早急な捜索を検討すべきケースです。
失踪の原因がわからないということは、事件や事故に巻き込まれてしまっている可能性が高いため、すぐに見つけ出さないと手遅れになってしまう恐れがあります。早急に捜索の手配をしてください。
遺書を残して失踪しているケース
遺書を残して失踪している場合は、明らかに死を考えての失踪なので、すぐに見つけ出す必要があります。
なお、あからさまに「遺書」と書かれている場合だけでなく「疲れました」「もう終わりにしたい」など直接的に死について書いていなくても、死を予感させるような内容であればすぐに捜索を開始すべきです。
また、家族とのコミュニケーションが上手くいっていなかった場合、家族に対しての遺書はなくても、SNS上で遺書めいた発言をしていることもありえますので、SNS上の投稿内容についてもしっかりと見ておくといいでしょう。
父親が帰ってこない主な原因
父親が失踪してしまう原因、帰ってこなくなる原因について解説します。
家庭に居場所がないと感じているから
家庭の中では、なにかと母親が主導権を握る場面が多いですよね。父親は家にいる時間が少ない分、時々「蚊帳の外」の状態になってしまうこともあるようです。
そのため、仕事で疲れて帰ってきても、家では居場所がなく寂しく感じてしまう、という悩みを持っている男性は多いのです。
「自分なんていなくてもいいんじゃないか」と感じてしまうと失踪という選択を取ってしまうこともあり得ます。
会社をクビになってしまったから
決して景気がいいとは言えない昨今、会社をリストラされることは珍しくありません。
そして、家族に心配をかけたくない、プライドが許さない、という理由からなかなか家族に会社をクビになったことを言い出せない男性はたくさんいます。
早く新しい職を見つけなければいけないというプレッシャーと、家族に隠し事をしているという精神的な負担から失踪してしまうのです。
会社で問題を起こしたから
会社でトラブルを起こした場合や、責任問題になってしまった場合なども失踪することがあります。家族との関係が問題というよりも、単純に会社からの追求を逃れたいという心理から失踪してしまうのです。
借金があるから
借金を抱えていることも失踪の大きな原因となります。
家や車のローンなど、家族と共有できている借金の場合は、辛くても支えてくれる家族がいるので頑張れるのですが、個人的な借金やギャンブルで作ってしまった借金など、家族に言えない借金を抱えていたり闇金から借りていたりする場合は、それが失踪の原因となることも多いにあり得ます。
不倫しているから
「将来を共にしたい」と思うほど不倫相手にハマり、駆け落ち失踪している可能性も少なからずあるでしょう。
この場合は、不倫相手と一緒にいることが想定されますので、不倫相手につながる手がかりを見つけることで父親も同時に見つけ出せる可能性が高くなります。
失踪した父親を探し出す方法
どんな理由で失踪しているにせよ、家族にとっては大切な父親であることに変わりはありませんよね。できるだけ早く見つけ出して無事に家に戻ってもらうために、適切な方法で探し出しましょう。
警察に捜索願を出す
失踪したことがわかったら、すぐに警察に捜索願を出しに行きましょう。ただし、警察は原則として人命に関わる可能性がある、事件や事故に巻き込まれた可能性が高い、などの緊急度の高い行方不明者しか探してくれません。
そのため、捜索願を出す際に、緊急度が高いことを証明できるような手がかり(遺書など)があれば必ず提示するようにしましょう。
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民間の調査機関なので依頼料金はかかるものの、捜索スキルは高く、捜索するための機材もプロ仕様です。
失踪してから依頼までのスピードが早ければ早いほど見つけやすくなりますので、できるだけ早く依頼するようにするといいですね。