残された家族は心配と困惑で、パニックになってしまいますよね。無事に家に帰ってきてもらうためにも、そして失踪の根本的な原因を解決するためにも、一刻も早く探し出す必要があります。
本記事では、母親が失踪してしまったら早期発見のためにすぐに行うべきことや、失踪先として考えられる場所などについてお伝えしていきます。
また、今後このような失踪をしないために、母親が失踪する原因についてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
母親が失踪して帰ってこない…早期発見のためにすぐに行うべきこと
まずは、母親が失踪したとわかったらすぐに以下の行動を取りましょう。
書置きなどの手紙がないか確認する
「しばらく帰りません」「探さないでください」など母親が残した置手紙などがないか確認しましょう。
このような書置きがあれば、母親が自分の意志で失踪していることがわかりますので、緊急性や事件性がそこまで高くないことがわかります。
また、残されたメモに、滞在先や失踪した原因が書かれている場合もあるので、探す際の手がかりになります。
もしも、このような書置きがなく、突然失踪してしまった場合は、事件や事故に巻き込まれている可能性も考えられますので、早急に警察に連絡し、捜索願を出す必要があるでしょう。
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母親が持ち出したものを確認する
母親が失踪するときにどんな持ち物を持って行ったかも確認しましょう。これによって、どのくらい失踪する気なのか、失踪先はどこであるのかを予想することができます。
現金、カード、数日分の着替えなどを持って行っているようであれば、長期でどこかに宿泊する可能性がありますし、あまり荷物を持って行っていないような場合は、実家か友人宅に滞在する可能性が高いことがわかります。
母親の実家に確認の連絡をする
母親が長期に渡って家を出る場合、実家に身を寄せるケースはとても多いです。
母親が実家の両親に、「もし家から連絡があってもいないと言って!」と口止めをしていたとしても、長期間失踪するようであれば、さすがに両親も残された家族を思って実家にいて無事であることを伝えてくれるはずです。
また、「母親がいなくなってしまった!実家に行ってない?」と聞いたときの焦り具合で、ある程度嘘をついているかどうかわかるはずです。
母親が行きそうな場所に行ってみる
近所のスーパーやパート先の職場など、母親がよく行く場所に行ってみることも大切です。もし、買い物帰りや仕事終わりに何らかの事故や事件に巻き込まれた場合、その場所に手がかりが残されている場合もあります。
また、母親が認知症を患っているケースでは、かつて勤務していた場所や、かつて住んでいた場所を目指して徘徊するケースが多くあります。
認知症で徘徊している可能性がある場合は、そういった場所に向かうまでの道中で発見できることも多々あります。
母親の親しい友人や親戚に連絡する
母親の親しい関係の人にも連絡して居場所を知っていないかどうか確認しましょう。家庭問題が原因の失踪の場合、なかなか家族には打ち明けられない悩みも、友人や親戚には話していることもありえます。
母親が何に悩んでいたのか、どこに行きそうなのか、母親から何か連絡がなかったかなど、少しでも情報を得られるかもしれませんので、なるべく確認するようにしてください。
母親が失踪する原因
ここでは、母親の主な失踪原因についてご紹介します。
夫と距離を置きたいから
夫が家事や育児に全然協力してくれないことに嫌気がさしたり、夫婦喧嘩をしてしまったりして、関係が悪化した場合に失踪することがあります。また、夫からDVやモラハラ被害を受けており、身を守るために失踪するケースもあります。
家事に疲れたから
「女は家事をやって当たり前」と思っている男性はいまだに多いですが、家事は案外重労働です。おまけに家事に対しては給料が発生しない上に、休みもありません。
「こんなに頑張って家事をしても誰も褒めてくれないし認めてくれない」とふと虚しくなり、失踪するケースがあります。
育児に疲れたから
まだ子供が小さいときは、夜泣きが酷かったり言うことを一切聞かなかったりして、精神的にまいってしまうことがよくあります。
夫が育児に非協力的だと余計に育児疲れがたまってしまい、ストレスがあふれたときに、失踪するケースが多いです。
介護に疲れたから
昨今は特に高齢化が進んでおり、自分の両親だけでなく、夫の両親の介護までしなければならない状況に陥っている女性がたくさんいます。こうした介護疲れによって、失踪するケースがあります。
浮気相手と一緒にいたいから
母親が浮気している場合、浮気相手と駆け落ちするために失踪するケースがあります。近年は熟年離婚や家庭内別居が増えていることに伴って、40代50代の浮気が増えています。
なお、もし浮気が原因での失踪であれば、残された夫は妻に対して離婚請求することも可能です。
その他:痴呆やうつ病などの病気によるもの
母親が高齢の場合、痴呆を患っていてそれが原因で失踪(徘徊)してしまうケースもあります。また、うつ病を患っている場合も精神的に不安定になって失踪するケースがあります。
いずれにしても、事故に遭ったり自殺したりといった命の危険性があるので、早急に探し出す必要があるでしょう。
母親の失踪先
帰ってこない母親を探しに行く場合は、以下でご紹介する自分の母親が行きそうな場所から優先的に探してみるといいでしょう。
母親の実家
長期間の失踪を考えている場合は、自分の両親の家、つまり実家に滞在するでしょう。滞在するのにお金もかかりませんし、自分の親なので知人宅よりは気が引けないからです。
実家を失踪先として考えられる場合は、夫よりも孫である子供たちから実家に連絡をして無事かどうかを確認するといいでしょう。
実家の両親からしても娘同様、孫はとても可愛い存在のはずですので、ちゃんとかくまっていて無事であることを伝えてくれるはずです。
ビジネスホテル
まず滞在先として思いつきやすいのがビジネスホテルです。ビジネスホテルは駅の近くにたくさんありますし、個室で気軽に利用することができます。また、誰かに居場所がバレるリスクも少ないので、失踪先としてはうってつけと言えるでしょう。
ただし、ビジネスホテルは宿泊料金が安いところでも3,000円~5,000円はするので、長期の滞在先としては考えにくいです。
ファミレスや漫画喫茶
短期の失踪先として選ばれやすいのがファミレスや漫画喫茶です。長期の利用には向いていませんが、ドリンクバーもありますし、お腹がすけばすぐに軽食を取ることもできますので、夫婦喧嘩で一時的に家に帰りたくない時などはいい隠れ先になります。
知人の家
1週間未満の失踪の場合は知人の家に隠れることも多いです。特に、主婦仲間の家であれば、悩みを共有できますし、失踪したい気持ちも理解してもらえるので精神的にも救われる部分が多いのでしょう。
浮気相手の家
失踪の原因が浮気の場合、浮気相手の家に滞在している可能性がかなり高いです。浮気相手がもともと住んでいる家に転がり込む場合もありますし、浮気相手と本気で新しい生活を始めることを考えている場合は、浮気相手と住むための部屋を借りてそこに滞在するケースもあります。
このような場合、残された夫は離婚も考えるでしょうし、慰謝料請求も視野に入れると思いますので、絶対に見つけ出す必要があります。
自力で探しても失踪した母親が見つからない場合は
もしも自力で探しても見つかりそうにない場合は、以下を検討してください。
警察に捜索願を出す
長らく帰ってこない、失踪の原因がまったくわからない、一切連絡が取れない、などの場合は警察に捜索願を出すことも考えましょう。
警察に捜索願を出すことはとても重要ですが、必ずしもすぐに捜索を開始してくれるとは限りません。警察は事件性がないと判断した場合、積極的に探してくれないのです。
探偵に捜索を依頼する
自力で探しても母親が見つからない、警察に捜索願を出しても探してもらえない、という場合は探偵に人探し調査を依頼してください。失踪したまま放っておいて事件や事故に巻き込まれてしまってからでは遅いです。
探偵の人探しスキルはとても高く、専門的な機材も使用しますので、発見率はぐんと上がります。また、警察と違い、依頼さえすればすぐに調査を開始してくれるのもメリットの一つです。
探偵の人探し成功率は何%?行方不明者を発見するために大切なこと
探偵に人探しを依頼したときの料金相場|捜索期間・難易度別に解説
まとめ
「きっとすぐに帰ってきてくれるだろう」「ただの家出だ」と軽く考えずに、あなたの大切な母親が事件や事故に巻き込まれてしまう前にできるだけ早く見つけ出すことを考えてください。
なお、母親が失踪してしまう場合は、精神的な問題を抱えていたり、不満がたまっていたりする場合がほとんどです。
無事に見つかった後は、母親を責めるようなことはせず、どうして失踪してしまったのか、今後どうしていけばいいのかなど、家族でしっかりと話し合うようにしてくださいね。あなたのお母様が無事に見つかることを祈っています。